茅ヶ崎U様邸
コロナ禍をきっかけに家で過ごす時間が増えたことで、家に求めるニーズが変化している方もいらっしゃるのではないでしょうか。家にいる時くらいはマスクを外して存分に呼吸したいし、体をのびのびとリラックスさせられる空間のゆとりやリモートワークができるスペースもほしい、どこかに出かけなくても庭でちょっとしたアウトドアを楽しめるようにしたい、など、弊社でもさまざまなお客様のお声を耳にします。断熱や家事動線などの「性能・機能性」は当たり前で、さらに「心地よさ・楽しみ」を家に加えたいというニーズを感じます。
今回ご紹介するU邸は、夫妻が生まれ育った地元の茅ヶ崎で、親からゆずり受けた広い農地を宅地に転用し、お子さんとの時間や趣味の映画鑑賞を楽しむために設えたリビングと、そこから外デッキを通じてつながる広い庭を実現しています。
弊社がご提供している、建築家とつくる家「R+house」とガーデンデザイナーとつくる庭「GARDENS GARDEN」の仕組みを利用し、プロの力を上手に借りて思い通りの空間を実現したU夫妻に、大切にしたポイントを伺いました。
Uさんの家族構成 ツトムさん(43) アヤコさん(43) 長女(6)
施主インタビュー
地元だからこそ、親が持っていた農地を活用
ツトムさんとアヤコさんはお2人共、茅ヶ崎が地元で、同じ小学校に通っていた頃からの幼なじみ。長女を自分たちと同じ小学校へ通わせたいと思い、それまで住んでいた学区の違うアパートから、地元にマイホームを建てて引っ越すことを決めました。
ツトムさん: 地元の良さは先代からの土地があることです。僕の場合は茅ヶ崎に親がいくつか農地を持っていたので、その中で水道や下水などのインフラの引き込みが済んでいた農地を宅地に転用して家を建てることにしました。宅地に転用する手続きにはある程度時間がかかります。実は松尾建設さんの前にある業者さんにお願いしていたのですがなかなか進まず、松尾建設さんに相談し直したという経緯があります。
アヤコさん: ちょうどその頃、幼稚園のママ友の方が松尾建設さんで家を建築中だったんです。聞いてみると「何の不満もない」と言っていて、信頼できそうだと思い、すぐ電話して「家づくり勉強会」に参加しました。
ツトムさん: 娘が小学校に上がる前に引っ越したいと思っていたので時間的にもリミットがあったのと、やはり信頼できる会社にお願いしたいと思いました。勉強会に行ってみると、断熱のことなど、家の紹介雑誌などでは分からない所がたくさんあり、参加して良かったと思います。松尾建設さんでは、建築中の家やすでに建てられた家を見せてくださるじゃないですか。それが何より信頼できると思いました。家を建てるにあたって、僕たちにはすでに土地があったという点は恵まれていたと思います。土地の費用がいらない分、家に予算を掛けられたので注文住宅にしました。
収納や家事導線はプロフェッショナルに安心してお任せを
建築家とつくる家「R+house」では、弊社とパートナーの建築家、お客様の三者で家づくりを行います。最初に、ヒアリングシートに実現したい暮らしやご要望を書き出すところから始まり、そのご要望を建築家がプロフェッショナルの目で捉え、プランに落とし込んでご提案します。その提案に対して修正希望があればお伝えして…という形で進んでいきます。
特にR+houseの建築家は、収納に必要なスペースや家事導線などを施主さんのくらしの実態に合わせてかなりしっかりとお伺いしますし、さらに自分自身でも日頃から家事をしているのでポイントを体感として熟知しています。そのため、提案された家事動線や間取りが非常に使いやすいと施主さんから喜ばれています。U邸の場合も、初回にご提案したプランをほぼそのまま採用していただきました。
ツトムさん: ほぼ一発OKでしたよ。1、2ヶ所変えただけじゃないかな。農地の転用には半年くらい時間がかかりましたが、建築家と打ち合わせをして家が建つまではスムーズでした。
施主さんに力を注いでいただきたいのは、
自分たちらしい暮らしの楽しみを考えること
断熱・耐震などの家の性能は施工を受け持つ弊社が、そして収納や家事動線といった生活の基盤や基本的なデザインのクォリティは設計経験豊富な建築家が担保していますので、施主さんにぜひ考えていただきたいのが、「我が家でどんなふうに過ごしたいか、どんな楽しみ方をしたいか」などの、自分たちらしい暮らしです。U一家の場合は、新居でどんなことを実現したかったのでしょうか?
ツトムさん: 主に要望したのは、
- リビングと外がつながるような部屋にしてほしい
- 家庭菜園がしたい
- 小上がりの畳スペース(布団収納付き)
- リビングの中に階段と吹き抜けを設け、1階と2階がつながっているようにしたい
- 夜に映画鑑賞をしたいので、テレビの周囲に間接照明を付けてほしい
- 光がたくさん入り、風通しの良い家にしてほしい
などです。この中で畳の小上がりは、建築家の方に、リビングに段差ができて空間のバランスがあまり良くなくなるから、小上がりにしないで畳スペースにした方が良いとアドバイスされ、なるほどと思い小上がりをやめました。結果的に良かったなと思っています。それ以外は全部叶えていただきました。
テレビの周りの間接照明も、どういうふうに付けたらいいのか僕には分かりませんでしたが、そこは建築家の方がちゃんと雰囲気よく配置してくださり、快適に映画を楽しんでいます。ほぼ毎晩と言っていいほどソファで映画を観るんですよ。
アヤコさん: 物はできるだけしまっておきたい方なので、キッチンのパントリーや収納の充実はとても満足しています。キッチンとリビングが庭に面したデッキでつながっているので、庭でごはんを食べる時もキッチンから運びやすいんです。特に私は料理をしていることが多いから、自分がいちばん長く過ごす場所がストレスフリーになるようにつくっていただきました。夜は、主人がリビングで映画を観ているので、私は2階のピアノが置いてある部屋で洗濯物を畳みながらテレビを見たりしてゆっくり過ごします。ほっとできて気に入っています。
庭では娘さんと花やハーブを育て、スワッグに
U邸の室内にはあちこちに、アヤコさん自らつくった素敵なドライフラワーのスワッグが吊り下げられ、室内にいても草花を感じられるナチュラルな空間づくりがされています。このスワッグの材料となる花やハーブは、庭で育てていらっしゃるものです。
U邸の庭は、弊社が提供している「GARDENS GARDEN」というサービスでつくりました。ご要望をお伺いしてプロのガーデンデザイナーがプランを提案するという、いわば注文住宅のお庭版という仕組みです。お打ち合わせは、屋外の庭になる予定の場所で行いました。アヤコさんから「ドライフラワーにできる花や植物を植えたい」というご要望がありましたので、基本的には庭の構成のポイントとなる木を提案させていただき、花やハーブはその季節に楽しみたいものをお引越し後に家族で植えていただくことにしました。植樹したのはシンボルツリーのオリーブ、そしてユーカリ、ミモザ、シマトネリコ、ペイジョア、スモークツリーなどのナチュラル感が魅力の木々です。また、敷地の入り口から玄関を結ぶ小道には、タイルをお子さんと一緒に埋め込んでいただきました。
ツトムさん: 家族が庭で過ごす時間が増えましたね。僕は主に芝生の手入れと草むしり。妻は花やハーブの担当。家と庭がつながっていて一体感があるところが気に入っています。
アヤコさん: しょっちゅう園芸屋さんに行っては、かわいいお花があると買ってきて、その季節のお花を植えて楽しんでいます。娘が影響されてお花好きになったみたいで、主人が娘用の花壇もDIYしてくれました。空いた所には、夏は茄子やピーマンなどの野菜も植えました。ふだんの日でも、夕食を庭で食べたりしています。メニューはふつうの夕食ですが、庭に出て食べるだけで気持ちがいいです。
U一家のように、庭で育ったものを室内や食卓に持ち込んだり、食卓を庭に出してみたりすることで、家と庭が一体化した暮らしをより楽しめます。面積によらずマイガーデンがあることは生活をとても豊かにしてくれますので、ご興味がわいた方は気軽に弊社までご相談ください。庭だけの施工も承っております。
これから家を建てる方へ
最後に、これから家を建てる方へツトムさんからメッセージをいただきました。
ツトムさん: 僕たちが松尾建設さんを選んだ決め手は、やはり「家を見せてくれる」というところです。工事の途中で断熱材の状態や構造の状態を見せてくれるのは、やはり自信を持って正真正銘やっているからだと思うんですね。見学会に参加した工事の途中だった家が、「完成しました!」って松尾建設さんのウェブサイトに上がってきたりすると、「あの時の家が完成したのか〜」と感動します。これから家づくりをされる方は、ぜひ現場を見てみるといいと思いますよ。